ことし夏の参議院選挙への出馬に意欲を示していた現職の高良鉄美さんが、17日立候補を断念すると発表しました。「オール沖縄」側は新たな候補者の選考を加速させる方針です。

▼社大党委員長(役職停止中) 高良鉄美参院議員
「私が2期目に出馬することで、オール沖縄の団結を損なう可能性があるという懸念から次期参議院選挙への出馬をしないことを決意いたしました」

オール沖縄陣営の参院選の候補者選考をめぐっては、去年行われた衆院選の沖縄4区で、社大党所属の県議が「オール沖縄」の統一候補を応援しなかったことなどから高良さんの支援に難色を示す声があがっていました。
高良さんは当初、社大党委員長の役職停止など自身への処分をもって2期目への立候補に理解を得たい考えでしたが、「オール沖縄」を構成する各政党などからの反対意見は収まらず出馬を断念しました。
一方、「オール沖縄」を構成する各政党などの代表者は、高良さんに代わる新たな候補者の選考を急ぐ方針です。
▼山内末子県議
「私たちが統一候補としてどなたを決定するのかということで、急ぎ候補者選定に移っていくということを確認いたしました」

新たな候補には、沖縄大学教授の高良沙哉さんや、前県議の比嘉京子さんの名前が挙がっていますが、そのほかの候補者も含めて各政党などの意向を確認し、早ければ今月中にも決定したいとしています。

ことし夏に行われる参議院選挙には、自民党から前那覇市議の奥間亮さんが、参政党から琉球大学教授の和田知久さんが立候補を表明しています。