今年7月、名護市の海上で遺体で見つかった人気漫画「遊戯王(ゆうぎおう)」の作者、高橋一雅(たかはし かずお)さんが発見される2日前に恩納村の沖で人命救助中に溺れて亡くなっていたことが分かりました。
当時の状況を救助に参加した人が証言しました。

アメリカ軍の広報担当などによりますと、高橋さんはことし7月4日の午後3時ごろ、恩納村の通称「アポガマ」海岸の沖で溺れていた少女の救助活動に加わっていたということです。その後高橋さんが溺れるのを救助に参加していたロバート・ブルジョー少佐の知人が目撃していました。

救助に参加していたロバート・ブルジョー少佐
「女の子の母親が向こう側の岩の近くにいて手を振って海を指さしていた。波が荒れていた。私が知っている限りでは高橋さんは(救助中)向こうの海面に近いところにいた、私は少女を助けていたので高橋さんを見ることはなかった」

高橋さんの遺体は救助活動が行われた2日後に、アポガマの北にある名護市安和(なごし あわ)の沖で発見され、発見当時、消防によりますと腹部と下半身にはサメなどの海洋生物に付けられたとみられる損傷があったという事です。

また高橋さんのものとみられるレンタカーはアポガマ付近で見つかっていました。
また少女は無事に救助されたということです。