段ボール”1枚15円値上がりした”

人手不足で「予約が取れない」だけでなく今年は、引っ越し料金の高騰も引っ越し難民の前に立ちはだかります。
スタイル引越センター 白川淳社長「資材費の高騰や、燃料費の高騰、人件費の高騰、そういうものも積み重なって引っ越し料金というのがどうしてもこの時期は、高騰してしまう」

例えば引っ越し荷物の梱包に使われる段ボール。
年間におよそ30万枚使用するということですが今年は1枚あたり15円ほど値上がりしているということです。
スタイル引越センター 白川淳社長「通常月でございますと、福岡~東京の単身さんの引っ越しで大体10万円くらい。例年の繁忙期で言いますと大体20万円くらいなんですが、今年は30万円くらいになってしまっていますね。」
”料金は去年の5割増し”ライバルと手を組みコスト削減へ

繁忙期で比べると、今年の料金は去年の5割増し。
そんな中、業界では少しでもコストを削減しようと、新たな取り組みも始まっています。

東京や関西を中心に引っ越し業者50社と提携し、引っ越し作業が終わったトラックを利用して帰りの便で荷物を運んでもらうなど輸送の効率化を図っています。
スタイル引越センター 白川淳社長「今までだったら全ての引越し会社がライバルだったんですけども、今は協業の時代になってますので提携を積み重ねて万全のものにしていかないと、なかなか厳しいんじゃないかなと思います」

2024年問題だけではない引っ越し業界の課題。
ライバル会社と競争するのではなく協業することでドライバーを確保するとともにコストも抑えようと引っ越し難民を生まないための模索が続いています。