鉄骨工事の「高森工業」が、3月5日までに富山地裁高岡支部から破産手続きの開始決定を受けていたことが帝国データバンク富山支店の調べでわかりました。

高森工業は1969年(昭和44年)創業、1990年(平成2年)設立の鉄鋼構造物の工事業者です。

富山県内を主な営業エリアとして工場の炉や架台の製作および取り付け工事などを手がけています。

最盛期とみられる2005年(平成17年)8月期には売上高約2億3600万円を計上していました。

その後は同業他社との競合で縮小傾向となり、2020年(令和2年)頃には主要な取引先が廃業したことで受注の落ち込みに拍車がかかりました。

2023年(令和5年)8月期には売上高4500万円まで落ち込むなどの苦戦を強いられ、下請け工事が主体となったことで採算の悪化による赤字経営が続いていました。

財務面での債務超過のなか資金繰りは切迫し、業務改善の見通しが立たなくなり今回の措置となりました。負債総額は金融債務を中心に約5000万円とみられます。