笠岡市の笠岡諸島で、「ドローンを使っての物流の実証実験」が行なわれました。買い物や医療といった地域の抱える問題の解決を目指します。



実証実験は、航空宇宙産業の推進などを目指す倉敷市の経営者などによる研究会「MASC」が行なったものです。



物流用に開発されたドローンを使い、笠岡市の港から約5キロ離れた白石島に薬を届けます。

(フカイ 竹内 和博 社長)
「もっと素早く。手軽に薬を緊急時に運ぶことができないかな、と」

あらかじめプログラミングされたルートを通って約10分後、薬を吊り下げたドローンは無事に白石島に到着しました。


高齢化と過疎化が進む中、離島での新たな物流の可能性に島民も期待を寄せます。


(島の住民)
「すごいなと思いますし、その第一歩の実験なので、こういうものを利用する若い人が増えていくと島としては活気づくかなと」

(MASC 丸山 武司 ドローン部会長)
「今後はこのドローンを使って、まずは瀬戸内地域の空の道をどんどん開拓していきたいと思っています」


「瀬戸内地域には108の有人離島がありますので、これから『空飛ぶクルマ』の空の道にもなっていくかと思いますので、空飛ぶクルマを使って物流、物を運ぶとか、または人が乗っていくとかいうことができたらというふうに考えています」


きのう(13日)は、港から2・5キロ離れた高島にも薬を届けました。研究会では今後も実証実験を重ね、定期的なドローン物流のルート開拓を目指すとしています。