ごみを“減らしたくなる”取り組み 全国6割超で有料化進む

井上キャスター:
全国の自治体では家庭ごみの有料化が進んでいて、約66.7%もの自治体でごみ袋の有料化などが進んでいるということなんです。(環境省HPより ※粗大ごみ除く)

福岡県柳川市では、2021年から可燃物の指定ごみ袋が20円から40円に値上げされました。(大サイズ 30Lの場合)その一方で、資源物専用の袋は20円から10円に値下げしました。(大サイズ 50Lの場合)

そして、ごみ袋の名称を「燃やすしかないごみ」に変更しました。市民に「それは本当に燃やすごみなのか」を考えてもらうというような工夫なんだそうです。

その結果、可燃ごみの収集量は1世帯あたり(年間)33袋減量することに成功したそうです。資源物収集量は約2倍に増加したということでした。

ホランキャスター:
しっかり分別してもらえるのであればいいことですもんね。

井上キャスター:
そして、大阪府箕面市では、世帯人数に応じて燃えるごみ専用袋を無料配布しているそうです。例えば、1人世帯(年間)だと1600L分、3人世帯(年間)だと3600L分が無料で貰えます。

使い切ってしまった場合、追加分は各家庭で購入する必要があります。40L(10枚)836円なので、かなりお高めとなっています。

これにより、ごみを一定量に収め、意識を高めてもらうことで減量効果を狙い導入したということなんです。

【可燃ごみの収集量】(1日1世帯あたり)
2002年度(導入前):約1432g
2023年度:約886g

導入前と比べて約40%減少したということなので、値段を上げるだけではなく、様々な方法でごみ全体を減らしていこうという取り組みなわけです。

ホランキャスター:
確かにこのような方法だと、「小さく畳んで捨てようかな」とか「これはリサイクルにすれば減らせるな」とか、工夫して収めようという気持ちになりますし、それが「ごみを減らしたい」という気持ちに関係なく、自然と資源を大切にしながら生活できるようなマインドになったらいいですもんね。

秋元里奈さん:
食べ物でも食品ロスの問題というのは結構大きくて、飲食店で捨てられている食料もそうですし、家庭の中でも、まだ食べれるのに捨ててしまっているというようなこともあったりするので、こういう小さいところからでも少しずつ意識が変わっていくといいかなというのをすごい感じます。