ハンガリーで行われたフィギュアスケートの世界ジュニア選手権で史上初の大会3連覇を果たし、最高の形で今季の全日程を終えた島田麻央(16、木下グループ)が都内で今季の総括や来月、憧れの浅田真央と初共演が実現する『スターズ・オン・アイス2025』(4月5〜6日、大阪・門真市)への期待感を独占直撃した。

真顔をやめて“笑顔で”が目標


Q.今シーズンを振り返ってみて…
島田麻央:

良くない期間もあったりしたんですけど、最終的にいい形で終われたので良いシーズンでした。

Q.良くない期間というのは?
島田:

10月の東日本ジュニア選手権から全日本ジュニア、ジュニアGPファイナルの3試合があまり良くない結果になってしまいました。その次の試合が全日本選手権だったんですけど、全日本はシニアの試合で何もかかっていないので、思い切りやろうって思って。そして全日本が上手くいったところから、また”いい感覚”を取り戻せたと思います。

“笑顔で”が目標の今季を振り返って貰う


Q.演技の中で重きを置いたのは…
島田:

昨季はとにかく真顔をやめて「笑顔で」というのを目標にして、今季は笑顔だけじゃなくて違う表情をしようというふうに思って。少しずつ出来てきたんじゃないかなと思うので、来季はもっと感情を込めて、ジャンプのなるべく直前まで表現ができるようにしたいです。

世界ジュニアでは史上初の3連覇「滑る事の楽しさを忘れず」

2連覇中のディフェンディングチャンピオンとして臨んだ今季の世界ジュニア選手権。SP(ショートプログラム)では自己ベストを更新する74.68をマークし首位に立つと、FS(フリースケーティング)でも代名詞のトリプルアクセルや4回転トウループを完璧に決め、ジュニアながら今季世界最高点となる230.84で圧巻の3連覇を飾った。

Q.「今までで一番いい演技ができた」というのは?
島田:

ジャンプを全部決められたという事、そしてあとは、本当にショートとフリーともに緊張したんですけど、最後まで滑っている事の楽しさを忘れず滑り切れた事が何より良かったなと思いました。

Q.3連覇に対するプレッシャーはあった?
島田:

3連覇というのは現地に入ってからは考えていなくて、とにかく自分の演技に集中して後悔のないようにという事だけを思っていました。

Q.島田選手が考える自分の「強み」とは?
島田:

人より失敗もしますし、たくさんこけるんですけど、そこで諦めず、立ってやり続ける所かなと思います。世界ジュニアも調子が良かったわけではなく、本番リンクでは1回も4回転を降りられていなくて。そこで抜く選手もいるとは思うんですけど、私はそこを変えずにやって、その結果(本番の)成功に繋がったので、そこはやっぱり諦めないで良かったなと思いました。

「滑る事の楽しさを忘れず」世界ジュニアでは史上初の3連覇を果たした


Q.ちなみに、初めてのハンガリーは楽しめたか?
島田:

中心地から離れた所だったので、ショッピングに行ったり、レストランに行ったりとかはできなかったんですけど、現地の料理っぽいものを食べたり、ハンガリーのリンクは楽しめました。