「世界遺産」と「世界農業遺産」がコラボレーションです。
ユネスコ世界遺産のアンコールワットがあるカンボジアと、世界農業遺産 高千穂郷・椎葉山地域の特産品を融合した新たな商品が生まれました。

12日、高千穂町役場を訪れたのはカンボジア王国観光省の国務次官。
甲斐宗之町長らとともに新商品を発表しました。

今回の新商品に使われたのはそれぞれの地域の特産品。

世界遺産アンコールワットがあるカンボジアシェムリアップ州のコショウと、世界農業遺産 高千穂郷・椎葉山地域の棚田米とお茶です。

ひとつ目の商品は、ほうじ茶や釜炒り茶とコショウをブレンドした爽やかな風味の「ブラックペパーティ」。

もうひとつは、「棚田米とコショウの穀物」。

ご飯にふりかけたり混ぜ合わせたりすると、コショウの香りや独特な風味が味わえます。

今回のように国際機関に認定された異なる地域が協力して商品開発するのは、珍しい取り組みだということです。

(世界農業遺産 高千穂郷・椎葉山地域活性化協議会会長 甲斐宗之高千穂町長)
「今回、世界農業遺産と世界遺産のコラボということで商品開発をしまして、大変いいものができたなというふうに喜んでおります」

(カンボジア王国観光省 ヒュール・セイラ国務次官)
「このコラボを経て、両国間の観光客の相互交流ができればというところと、カンボジアへの日本人観光客の方がもっと訪れるようにと願ってます」

2つの商品は、4月以降、宮崎空港で販売されるほか、7月に開業するカンボジアの国際空港でも販売される予定だということです。