12日に発表された帝国データバンクの情報によりますと、岩手県九戸郡洋野町の「みちのくエコランドマネジメント(株)」は、3月5日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けたということです。

負債は2024年5月期末時点で約22億6200万円とみられています。

以下、発表内容の詳細です。

「みちのくエコランドマネジメント(株)」は、2010年6月に環境関連資材の製造を手がける(株)環境経営総合研究所(東京都渋谷区)のグループ会社として、リサイクルプラントの企画管理などを目的に設立されました。

当初は、家畜の糞や漁業廃棄物を原料とした有機燃料を製造する工場を建設する予定でしたが、建設許可が下りず頓挫。その後は電力取次事業と高齢世帯向けの弁当宅配事業(フランチャイジー)などを行い、2024年5月期の年売上高は約7300万円を計上していたということです。

しかし、(株)環境経営総合研究所で過去から不適切な会計処理を行っていたことや資金流出などが発覚し、金融機関に対し返済猶予を要請するなか、2024年8月20日に債権者から会社更生法を申し立てられ、更生手続き開始決定を受ける事態が発生(2025年2月27日更生手続き廃止)。

これを受けて、当社は電力取次事業については需要家と電力供給会社との直接契約への切り替えを進め、供給高齢世帯向けの弁当宅配事業についてもフランチャイザーに事業を移管するなど実質的に事業が廃止され、残債務の処理などの清算業務を進めていたということです。