全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は、高知県にある“断崖絶壁の秘境に建てられた神社の参道”の謎に迫りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)
険しすぎる参道 その先に建つ土佐の投入堂「聖神社」

越知町(おちちょう)には、なぜそんな場所に建てられたのか町民でさえ不思議に思う謎の神社「聖(ひじり)神社」が存在します。
標高500mを超える断崖絶壁のくぼみに建てられており、鳥取県にある国宝「三徳山三佛寺投入堂」に似ていることから、“土佐の投入堂”とも呼ばれているそう。

「聖神社」へつながる参道は2通りあり、対岸側のルートは険しく、参道とは思えない道が続きます。道中には、丸太を組み合わせて造られた木製の橋や、手造り感満載の吊り橋が存在。さらに、吊り橋のすぐ先には天井の低い素掘り隧道もあります。
「人が通るための隧道ではなく、マンガンの坑道として掘った場所をそのまま歩道として使っている」と道マニア。昭和初期に使われていたマンガン鉱採掘の坑道の一部が、参道のルートとして利用されています。