東日本大震災から14年。
【記者リポート】
「こちら三条市の福祉センターには、東日本大震災で避難した人や市民らが集まっています。この後、地震発生時刻の午後2時46分に合わせ、黙とうを捧げます」

集まった24人は、1分間、祈りを捧げました。
東日本大震災によって県内に避難している人は2月末時点で1755人。

このうち三条市には22世帯51人が避難していて、多くは福島第一原発の事故の影響で、福島県南相馬市から来た人です。

高野光輝さん(21歳)もその1人。
震災から3日後に三条市へ避難してきました。当時7歳でした。

「14年経ったというのが本当にあっという間に時間が過ぎていくなって」
現在は、ある目標に向けて新潟市内の大学に通っています。
「アニメ関係の仕事に就きたいと思って、そういう学校に通っているんですけど、いつか震災を描いた作品を、もし作れたら良いかなと」

22歳の時に避難してきた佐藤聖幸さん(36歳)は、結婚して子どもも生まれました。
「失ったからこそ大事にできる言葉とか温かみを人に話すことはできると思うので、子ども世代なり次の世代にも、歴史をちゃんとつないでいきたいなと思っています」

14年前のあの日を今につなぐため、避難者1人ひとりが前を向いています。