来年春のセンバツにつながる、秋の高校野球東北大会。福島県の王者・聖光学院は、苦しみながらもベスト4進出を果たしました。

福島県第1代表の聖光学院は、秋田第2代表の由利との準々決勝に臨みました。

試合は1点を争う息詰まる展開となります。
6回に2点を先制され、追いかける聖光。終盤の8回、2アウトランナー3塁2塁と一打同点のチャンスを作ると、4番杉山がセンター前にはじき返す値千金の同点タイムリーヒット!聖光が土壇場で同点に追いつき、試合を振り出しに戻します。

試合は9回では決着がつかず、延長戦へと入ります。

10回ウラ聖光の攻撃。

審判「申告故意四球」

申告敬遠で1アウト満塁、サヨナラのチャンスを作りますが、5番片山が内野フライ、続く6番松尾が空振りの三振に倒れます。

11回ウラ、再び聖光は1アウト満塁とサヨナラのチャンスを作り、2番緑川!
スクイズでサヨナラ勝ち!

終始相手に主導権を握られ、苦しみながらも勝利をもぎとった聖光学院。
3対2で由利を下し、2年連続のベスト4に進出しました。

由利 00000200000 /2
聖光 00000002001x/3

聖光学院・斎藤智也監督「我慢するしかなかった試合なので、終盤にチャンスが来たところでなんとか追いついて、最後1点勝利をもぎとるという原案しか持てないぐらい、中盤・終盤まで苦しい試合でしたね」

聖光学院・サヨナラスクイズを決めた緑川選手「必死にくらいつくのが精一杯で、打球を見たときに良かった、決まったという嬉しさと、苦しかった試合だったので良かったという気持ちも出てきました」

聖光学院は14日、宮城第1代表の東北との準決勝に臨みます。

一方、県の第2代表・学法石川は秋田第1代表の能代松陽と対戦し、延長12回の末、5対6のサヨナラ負けで惜しくも準々決勝で敗退となりました。