大船渡市の避難区域にあった学校も再開しました。児童・生徒たちにとっては待ちに待った登校となりました。

10日午前、大船渡市内の避難所から子どもたちを乗せた1台のバスが出発しました。
山林火災の影響で休校の続いていた学校が再開することになり、それに合わせ運行された避難所と学校を結んだスクールバスです。

休校となっていたのは、東朋中学校、赤崎小学校、綾里小学校で、避難指示の解除を受けていずれも10日が久しぶりの登校日です。
この避難所に避難していた東朋中学校3年の熊谷莉久さんです。

熊谷さんは三陸町綾里に自宅があり、2月26日の避難指示から3月10日までの間、家族7人で避難所での生活を続けました。
久しぶりの登校に胸をふくらませます。

(熊谷莉久さん)
「早く元の学校に戻りたいと思っていたので、うれしいなと思う。いつもの学校のように話したり授業を受けたりできたら一番なのかなと思う。(楽しみだね)楽しみですね」

熊谷さんの通う東朋中学校は2月27日から3月8日までの9日間、学校のある地域に避難指示が出されたため、休校を余儀なくされました。
その影響でできなかったのが…


3年生の卒業を祝う会「3送会」です。
熊谷さんもクラスメート、そして学校全体の仲間と汗を流し楽しみました。

(熊谷莉久さん)
「全員笑顔も見られたので楽しくできて良かったかなと思う。本来ならもう少し早くみんなでいつも通りやる予定だったが、ようやく日常が戻ってきたかなという感覚」

被害の復旧はこれからですが、久しぶりに学校に子どもたちの歓声と笑顔があふれていました。