「アドレナリンが出て、アクセルをONに…」

被告人質問での本人の証言によりますと、大竹被告は事故当日の午前10時ごろ、慢性的な腰や足などの痛みがひどいことから診療を受けようと、白河市の鍼灸院に電話をし、午前11時と午後1時の予約を提示され、午前11時を選択。ひとりで車を運転し、午前10時過ぎに南会津町の自宅を出発しました。午前の診療を予約したのは、午後に農作業の仕事をやる必要に迫られていたためだったといいます。

南会津町の自宅から予約した鍼灸院までは距離にして40キロあまりありますが、被告は道を急ぎ、スピードを出したと話しました。

大竹被告は、事故現場の前にあったカーブを、直線的に走行する「アウトインアウト」で走行したとも話し、事故があったカーブでは、スピードを出しすぎてはみ出したと説明しました。

事故の衝撃で大破した大竹被告の車

また、白河市に向かう途中の国道の直線道路で、急いで運転していた中で興奮し出し、「アドレナリンが出て、アクセルをONにして前を行くトラックを抜いた」と説明、興奮した理由について、自身のうつ病によるものという考えを話しました。

裁判官からの質問では、鍼灸院の予約時間に間に合わせようと、急いでスピードを出していたことが、事故の最大の要因であることをあらためて認めました。