「高額療養費制度」をめぐり、石破総理は先週、今年8月の負担上限額の引き上げを見送ると表明しましたが、きょうの参議院予算委員会で、今後「引き上げを強行することはない」との考えを示しました。国会記者会館から中継です。
石破総理は今年の秋までにあらためて方針を検討し、決定するとしていますが、これは「夏の参院選対策ではないか」と懸念する声が上がっています。
立憲民主党 徳永エリ 参院議員
「参議院選挙が終わったら、今回と同じような引き上げ案が出てくるんじゃないか。そして今度は強行されて決まってしまうんではないかと心配いたしております」
石破総理
「患者の方々にご納得いただけない限り、これはやってはならないということもよく承知をいたしているところでありますし。私どもは選挙目当てでこのようなことをやっているのではございません。強行することもいたしません。以上は明言しておきます」
高額療養費制度をめぐり、石破総理は“検討プロセスに行き届かなかった点があったことは深くお詫び申し上げる”と陳謝した上で、今後、患者団体などの声を聞き、丁寧な議論をおこなっていく考えを示しました。
今回、負担上限額の引き上げを見送ることで、およそ100億円の追加費用が必要となりますが、新年度予算案を再修正するかどうかなどをめぐり、けさ、自民・公明両党の幹部が協議しました。
会談では、再修正ではなく予備費を充てるなど、運用で対応する案も出たということで、両党は参議院での審議状況も踏まえて判断していく考えです。
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