岩手県大船渡市の山林火災は発生から13日目の10日、全ての避難指示が解除されました。現場から中継です。
大船渡市三陸町綾里の中心部に来ています。
背後には焼け落ちてしまった家々が連なっているのが見られます。
辺りには焼けこげたにおいが漂い、上空から散水するヘリコプターの音も止むことがありません。
2月26日に発生した山林火災はおよそ2900ヘクタール焼きましたが、ヘリコプターによる上空からの散水や地上からの消火活動で、9日午後5時に延焼のおそれがなくなったとして鎮圧宣言が出されました。
そして先ほど午前10時に綾里地区全体と赤崎町の一部を含めた全ての避難指示が解除され、地域住民の帰還が始まりました。
(避難していた女性は)
「食べるものは十分だったけど寒かった。うちのそばまで火が来たから、家がどうなっているかわからない」
今回の山林火災によって、9日現在、三陸町綾里地区を中心に住宅102棟、漁業の資材小屋など、住宅以外の建物108棟に被害が確認されています。
今後は鎮火に向けた消火や警戒活動が続くほか、被災者への住宅再建などの支援が求められます。