シリアで発生した、暫定政権の治安部隊と旧アサド政権を支持する武装勢力の衝突による死者が1000人を超えたと伝えられました。

シリア北西部のラタキアなどで起きた、暫定政権の治安部隊と旧アサド政権を支持する武装勢力の衝突について、シリア人権監視団は8日、これまでに市民745人が死亡したと伝えました。

戦闘員も260人以上死亡していて、この衝突による死者の合計は1000人を超えたということです。

ラタキアでは、アサド前大統領と同じ少数派のイスラム教アラウィ派が多く暮らしていて、監視団は、“市民の犠牲者の多くはアラウィ派の人たちだった”としています。

アサド政権の崩壊から8日で3か月となりましたが、暫定政権のシャラア大統領は、現在の情勢について「想定された課題の範囲内」としたうえで、国民に団結を呼びかけています。