中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会で司法のトップが活動報告を行い、無差別殺傷事件で、被告に対し「死刑判決を下して国民を守った」とし、今後も社会の安定を図る考えを強調しました。

最高人民法院の張軍院長は8日、全人代で活動報告を行いました。

その中で、去年、広東省で男が車を暴走させ35人が死亡した事件や、江蘇省の専門学校で男が学生らを切り付け8人が死亡した事件について、「死刑判決を下し、犯罪を抑制し、国民を守った」と述べ、成果を強調しました。

そのうえで、「法律や道徳の根底を揺るがす犯罪者は法に則って厳しく速やかに処罰する」とし、今後も社会の安定を図る考えを示しました。

また、張院長は去年、汚職などで有罪の判決を下した人が3万3000人にのぼり、その前の年よりも22%増加したことを明らかにしました。

中国では汚職による閣僚経験者らの処分が相次いでいて、張院長は「今後も腐敗との闘いにしっかりと取り組む」と述べ、習近平指導部が進める「反腐敗闘争」を強化していく姿勢を示しました。さらに、特殊詐欺事件についても、去年、有罪の判決を下した人が8万2000人にのぼり、前の年よりも26%増加したことを明らかにしました。

張院長は、国際的な問題となっているミャンマーのタイとの国境地帯を拠点とする中国系犯罪集団について「法律に則って厳しく処分した」と強調し、取り締まりの成果をアピールしました。