宮崎県綾町で有機栽培されているケールが、全国の農産物コンテストで2位に輝きました。
生産しているのは県外から移住した男性。こだわりのケールづくりを取材しました。

綾町の「有機農園 power of plants」。
ここでは農薬や化学肥料を使わない有機農法で、ケールが栽培されています。

(有機農園 power of plants 小林正明代表)
「全部あわせて60アール、6000平方メートルくらいケールを作っています」

代表を務める小林正明さんと妻の有希さんは長野県出身ですが、日照時間が長く、年間を通してケールが栽培できる宮崎の気候に惹かれ、4年前、綾町に移住しました。

(有機農園 power o fplants 小林正明代表)
「おいしくて栄養価も高くて、こんなにいい野菜はない」

スーパーフードとして人気が高いケール。
緑黄色野菜の王様とも呼ばれ、抗酸化作用や免疫力を高めるベータカロテンをはじめ、ビタミンEや食物繊維などが豊富に含まれています。

また、苦い野菜というイメージがあるケールですが、小林さんが作る有機ケールの味は・・・

(廣末圭治記者)
「みずみずしい。すごくシャキシャキしていて水分も沢山あって。全く苦くない」

また、栄養豊富でおいしい有機ケールを作るため、小林さんがこだわっているのが「土づくり」です。

(有機農園 power of plants 小林正明代表)
「いわゆる土壌の成分、肥料成分になるものがここに書かれてあって、これを調べることができるという検査キット」

小林さんは、土に含まれる栄養分を専用のキットで分析。
そのデータを細かく管理し、肥料の種類や量を調節することで、ケールの有機栽培に適した土を研究しています。

こうした科学的なアプローチなどが評価され、小林さんのケールは今年、全国規模の農産物コンテストで2位に輝きました。

また、妻の有希さんも、有機ケールを使ったレシピをSNSで発信するなど、その可能性を広くPRしています。

小林さんは有機ケールを通して食べる人の健康づくりに貢献したいとしています。

(有機農園 power of plants 小林正明代表)
「できるだけ体を健康にすることで、心も体も元気な人が増えて、そういう人が社会に増えてくれたらいいなと思いでやっているので、体も心も元気になって、日常が明るくなるような野菜を作っていけたらと思う」

小林さんが作る有機ケールは、県内外の小売店やスーパーで販売されていて、今後はインターネットでの販売もスタートして、より多くの人に届けたいということです。