災害時に集落が孤立した際、ドローンを使って食料や生活必需品を届ける実験が鳥取県で行われました。
距離20キロを超える運搬実験は中国地方では初めてです。
小林健和 記者
「雨がパラパラと降る中、いま食料などをのせたドローンがテイクオフです」
6日7日の2日間にわたって行われたのは、ドローンによる荷物運搬の飛行実験です。
災害時に集落が孤立した際、生活に必要な食料品や日用品などを届けることができるようにと鳥取県が実施し、ドローン事業などを手掛ける「skyer」の協力のもと、県の他、鳥取市、琴浦町の職員が参加しました。
実験は2つのルートで行われ、6日は琴浦町で海や川の上を13キロに渡って飛行、また7日は鳥取市で、中国地方で初となる20キロを超える長距離を飛び、それぞれ1キロ程度の非常用食品を運びました。
鳥取県 商工政策課 河野貴弘 課長
「住民の方に安全な飛行だということをまずは理解していただきたかったので、結構天候が不安なところあったけれども、その中でも安定して予定通りの飛行ができたので、非常に良かったと思う」
skyer 宇佐美 孝太 代表取締役
「中国地方でもなかなか事例がないという長距離飛行なんですけど、鳥取の地形をいかしたというか、鳥取だからこそ実証ができる部分だと思うので、この結果をもとに中国地方や他の鳥取の地形に似た地域に展開ができればと思う」
時折強い雨も降る厳しい状況もありましたが、2つのルートとも無事、目的地に到着したということで、関係者らは今後のドローン活用に期待を寄せていました。