高額の医療費がかかった場合に患者の自己負担を抑える「高額療養費制度」をめぐり、政府・与党が負担上限額の今年8月の引き上げを見送る方針を固めたことがわかりました。
立憲民主党 野田佳彦 代表
「凍結のために奮闘してまいりましたので、熟議の国会の一つの成果になるのかなと」
きょう、立憲民主党の野田代表が成果を強調したのは、「高額療養費制度」をめぐる自己負担額の上限引き上げの見直しです。
石破総理は先週、がん患者団体や野党からの反発を受けて方針を一部修正し、今年8月の引き上げは行うものの、来年8月以降は再検討するとの新たな方針を示していました。
ただ、その後も患者団体などからは引き上げを見送るよう求める訴えが相次ぎました。
全国がん患者団体連合会 轟浩美 理事
「今回8月に政府が行う限度額引き上げが、多くの患者にとって大きな一撃となり、治療中断に追い込まれ、命を落とす患者が生まれてしまうことを強く危惧しております」
与党内からも懸念の声が上がります。
自民党 佐藤正久 参院議員
「18年前(参院選)と同じ。あの時なぜ負けたか。年金と社会保障です。高額医療制度の総理方針、国民の理解はまだまだ得られていません」
公明党 谷合正明 参院議員
「命に関わることでありますので、改めて多様な国民の声を伺って判断していただきたい」
徐々に追い込まれる石破総理。きょうの参議院・予算委員会では…
立憲民主党 杉尾秀哉 参院議員
「政府・与党の中で、もう見直すしかない。今度の参議院選挙を戦えない。こういう声が沸いてきたから見直さざるを得ないと。こういうことじゃないですか」
石破総理
「全ての面でのいろんな要素を考慮して決めるものでございます。選挙目当てとかそういうことではございません」
石破総理は、今後の政府方針を「患者団体や保険者の意見を聞いて決める」としていて、今夜、患者団体と面会する予定です。
複数の関係者によりますと、政府は今年8月の引き上げを見送る方針を固め、新年度予算案についても再修正を含めた検討に入りました。
突然の方針変更に政府・与党は対応に追われていて、石破総理の判断のブレに厳しい批判が相次いでいます。
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