大町市にある国の重要文化財「旧中村家住宅」で、屋根のかやぶきが、積もった雪ごと滑り落ちました。

滑り落ちたのは、旧中村家住宅の西側の屋根のかやぶきで、2日の深夜に警備会社から通報があり、翌朝、職員が滑り落ちているのを確認したということです。


旧中村家住宅は江戸時代中期の1698年の建築で、建築の年代が分かっている民家としては県内で最も古く、1997年に国の重要文化財に指定されました。

建物を管理する大町市の文化財センターによりますと、今年は屋根に、1メートル以上の雪が積もっていましたが、安全の確保が難しいことから、屋根の雪下ろしは出来なかったということです。

雪の重さと、雪が解けて、かやと一緒に凍った状態となり屋根が滑り落ちたと見られます。

大町市では、防水シートで覆って対策を行っていますが、修復には数千万円が必要で作業を始めても4年ほどかかる見込みです。