3月9日は、あるご当地グルメの日なんですが、ご存じでしょうか?
3と9の語呂合わせで「松本山賊焼(さんぞくやき)の日」なんです。
誕生以来およそ20年、いまや定番のご当地グルメですが、松本ではそのおいしさをより広めようとイベントも開かれます。
カリッと揚がった衣にジューシーな肉!

食欲をそそる香りを漂わせる松本名物「山賊焼」です。
そのおいしさを広めようと活動しているのが松本山賊焼応援団です。
山賊焼を提供する市内のおよそ80店を率いるのが、松本城近くの居酒屋「一歩(いっぽ)」の店主・志賀丈師(しが・たけし)さんです。
松本山賊焼応援団 志賀丈師団長:
「ご飯のおかずにもなるし、お酒のおつまみにもなる。うわ!大きいねって笑顔になるボリューム、これが魅力かな」
さっそく、自慢の山賊焼を作ってもらいましょう!
「うちはモモ肉。鶏のモモ肉の1枚肉を使ってるんですけど、しょうがと、にんにくと味噌ベースのタレに漬け込んで、片栗粉をつけて、一晩冷蔵庫で寝かせた状態です」
「塩麹だったり、あと中華の場合は甜麺醤(テンメンジャン)入れて中華風のタレに漬け込んだり、そういう工夫がお店によってもありますんで」
味をつけた鶏肉を、豪快に1枚そのまま揚げるのが「松本山賊焼」の特徴です。
「はい、いきます」(持ち上げる)
大人の手のひらほどある大きさで、なんと1人前!
180度くらいの高めの油で6分ほど、カラッと揚げていきます。
志賀さん:
「山賊焼き(の由来)って、信州は山国で山に悪いやつ(=山賊)がいて、人のものを取り上げるじゃないですか身ぐるみを剥ぐって。鶏肉を揚げる=“とりあげる”それで山賊焼きっていう」

2006年、地域を盛り上げるご当地グルメを作ろうと、志賀さんたちが知恵を出し合って始めた「松本山賊焼」。
保育園を回ったり、県外でもPRをしたり、地道な活動で知名度を上げてきました。
そして、2019年には。

志賀さん:
「3月9日は山賊焼をぜひ食べていただきたいという思いで登録しました」
「さん」ぞ「く」にかけて、3月9日を記念日に登録。
毎年、この日に合わせて販売イベントを開いていて、今年も市内の井上百貨店本店に11店が集まります。
今や信州名物といっても過言ではない「山賊焼」。
店ごとの違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。