同性婚を認めないのは憲法違反だと愛知県の同性カップルが国を訴えた裁判の控訴審で、名古屋高裁は一審の名古屋地裁に続き、同性婚を認めないことは憲法違反だという判断を示しました。

この裁判では、愛知県に住む30代の男性カップルが、同性婚を認めないのは憲法違反だとして、国に損害賠償を求めています。
1審の名古屋地裁はおととし5月、結婚することで得られる権利や利益を同性カップルが得られないことは合理性を欠くなどとして、同性婚を認めない現状は憲法違反と判断しました。

きょうの控訴審判決で名古屋高裁の片田信宏裁判長は、「同性カップルが法律婚制度を利用できないのは差別的扱い」などとして、一審同様、同性婚を認めない今の制度は憲法違反との判断を示しました。
一方、損害賠償請求は棄却しました。いわゆる同性婚訴訟で高裁による憲法違反の判断は4件目です。















