前回:車両間300メートル 今回:車両間10メートル この差は何?
井上キャスター:
2024年に起きた事故は、車両間が300メートルほど離れていました。この違いはどうでしょうか?
福岡プロデューサー:
双方に同時に緊急ブレーキがかかるので、止まりながら移動することになります。前回は時速300キロを超えていたと言われているので、止まりながらも徐々に誤差が出て、車両の距離が300メートルほどあいたということです。
今回は時速60キロぐらいだったので、外れた瞬間にそんなに時間がかからず、止まったと思われます。
ホランキャスター:
スピードが早ければ早いほど、止まるまでに時間がかかるということですか?
福岡プロデューサー:
前回は、お互いの車両が止まるまで4~5キロ走ったということ、ブレーキ性能に少し差があるので、その分、徐々に誤差が溜まって300メートルだったということです。

井上キャスター:
2024年9月19日のケースでは、走行中の東北新幹線の連結が外れて緊急停車となりました。
JR東日本の調査によると、スイッチ部分に金属片が複数見つかり、これが原因で走行中に連結が外れてしまったのではないかとしています。再発防止のため、JR東日本は車両に関しては点検を行ったとしています。
今回のケースでは、スイッチ部分に異常が起きたと発表されているわけではありません。
福岡プロデューサー:
原因と直接関係があるかわかりませんが、今回で言うと紫のラインが入った「はやぶさ」はJR北海道が所有しているもので、前回の「E5系」とは異なる「H5系」です。
前回の事故を踏まえて、JR東日本もJR北海道も当該の車両や事故が起こる可能性のある車両はおそらく点検したと思います。
この車両と直接関係ないと思いますが、だとしたら、前回となぜ同じことが起こったのかが一番気になるところですね。
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<プロフィール>
福岡大司
Nスタプロデューサー
元新幹線運転士
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰