1日から始まった今シーズンのイサダ漁ですが、山林火災の影響で岩手県大船渡地区では休漁が続いています。避難生活を余儀なくされている漁業者もいる中で、今後の漁をどうするかの話し合いが6日行われました。

「魚は獲らなきゃならない。それ以前にその地域の人たちと一緒に生きていかないといけない」
大船渡地区のイサダ漁の操業開始について会議を行ったのは県沿岸組合あみ船曳網部会の気仙地域の漁業者たちです。

イサダは春先に三陸沖で獲れるエビによく似たオキアミの一種で、淡いピンク色の姿が三陸の春の風物詩となっています。
避難指示が出ている三陸町綾里と赤崎町エリアでイサダ漁を行う船は7隻。
船はすでに避難させてありますが、漁の開始について会員たちが話し合いました。
(野々浦浩祐副部会長)
「今年初めての漁なので本当はみんなで出たい。ちょっと今の状況じゃ。避難解
除を目途にみんな話し合った。その後は被災した人たちもいるから状況を見ながら
やっていこうと思う」

会議では避難指示の解除などを前提とした上で来週から操業を行う方向性が確認されました。