40年の運転期限が迫った川内原発1、2号機について、九州電力は12日、運転期間を20年間延長するための申請書を、原子力規制委員会に提出しました。
(九州電力鹿児島支店 立地コミュニケーション第2グループ 芦谷竜門グループ長)「1、2号機の運転期間延長申請書を提出した」
川内原発は1号機が2024年7月に、2号機が2025年11月に40年の運転期限を迎えます。福島第1原発事故を受けて定められた現在の規制基準のもとでは、原子力規制委員会が認めれば、1回に限って最大20年の運転延長が可能になります。
その運転延長に必要な特別点検を九州電力は1号機で去年10月から、2号機で今年2月から行ってきましたが、いずれも12日までに、必要な作業が終了したということです。
そして、1、2号機ともに異常は確認されず、劣化状況の評価でも60年の運転に耐えられると判断したため、12日、原子力規制委員会に運転期間の延長を申請したということです。
(九州電力鹿児島支店 立地コミュニケーション第2グループ 芦谷竜門グループ長)「運転開始後60年時点でも、プラントの健全性が確保されることが確認できた」
原発を巡っては岸田総理が今年8月、増設について検討を進める考えを示しています。こうしたタイミングでの延長申請となったことについて、九州電力は「総理の発言とは関係ない」と述べました。
(九州電力鹿児島支店 立地コミュニケーション第2グループ 芦谷竜門グループ長)「岸田総理の発言とは関係なく、評価結果がまとまり、申請の準備が整ったというタイミングで申請した」
なお、原子力規制委員会は運転開始から40年が経過した原発について、関西電力の高浜原発1、2号機など4基で20年の運転延長を認めています。
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