長野県北部の県境を中心に今年は豪雪となっていますが、小谷村ではあの特産品に異変が起きています。
猪又実(いのまた・みのる)さんは、豪雪地の小谷村で、農業を営んでいます。
この時期、旬を迎えているのが、雪の下で育てる「雪中キャベツ」です。
しかし、今年は異変が…。
猪又実さん:「3センチくらいは本来は上に(高さが)あるはずです。横に広がっちゃってますね」
キャベツが雪の重さでつぶれて、『円盤型』になっています。
猪又実さん:「これは今までで無かった経験ですね」
その実態を見るべく、猪又さんの畑へ向かいました。畑に積もっていたのは、例年の倍=2メートルほどの雪。
猪又実さん:「うちらが掘る前の一番やばい時は、(積雪が)4メートル行くか行かないかくらい」
収穫は、先月下旬に終えましたが、まだ雪の下に残るキャベツがあるということで、猪又さんに探してもらいました。
掘り進めておよそ10分。
猪又実さん:「あった!ほら!ラグビーボールみたいでしょ?」
含まれる水分の量によっては、1立方メートルあたり300キロ以上にもなる雪の重み。
今年は、およそ3000玉を収穫しましたが、200玉ほどがつぶれて商品になりませんでした。
猪又実さん:「違いますよね。えぐみがないというか。これがなければ僕ら頑張らないです」
凍ってしまわないように、糖分が増すという雪中キャベツ。
恵みの雪との戦いも、農業の難しさとなっています。
注目の記事
20歳の娘は同級生に強姦され、殺害された…「顔が紫色になって、そこで眠っていました」 女子高専生殺害事件 母親が語ったこと【前編】

「タバコがクマ対策に使える?」「大声を出すことは有効?」クマによる人的被害を防ぐ基本のQ&A 正しく知って無駄な衝突をしないために

「ChatGPTと結婚しました」AIからプロポーズされ結婚式を挙げた女性(32)「相談していたら親身になってくれた」一方で葛藤も…【岡山】

「拾った小石で竹に落書き」「立ち入り禁止エリアに侵入」京都の人気スポット・竹林の小径で迷惑行為が深刻化...記者の直撃にも悪びれないインバウンド客たち 地元商店街からも嘆き「本当にやめてもらいたい」

名古屋の街に浮かぶ“UFO”? 日本唯一の「激レア信号機」はなぜ大須の街で生き残ったのか 知られざる歴史に迫る

クマは四国にも?一部の山に20~30頭ほどが生息か 本州と違い「絶滅の危機」に瀕するツキノワグマ 四国では「保全活動」も

「ぼっち、きもい」と「妄想」…惨劇はなぜ起きたのか①【長野・中野市4人殺害事件】死刑判決の青木政憲被告(34)「黙秘」11日間にわたった裁判を振り返る【取材班傍聴記①】

「母さんを撃ってくれ」…惨劇はなぜ起きたのか②【長野・中野市4人殺害事件】死刑判決の青木政憲被告(34)「黙秘」11日間にわたった裁判を振り返る【取材班傍聴記②】

「いじめで自殺も考えた…」肌の色や見た目の違いに対し同級生からつらい言葉 タレント副島淳さんに聞くいじめ問題「逃げてもいいから生き続けて」

「子どもの数が増えて…」人口が増え続ける村…40年で人口が何と1.6倍に!給食センター新たに建設、保育園増改築…それにしてもナゼ増えている…?取材して分かった納得の理由





