パレスチナ自治区ガザでの停戦をめぐり、アメリカのトランプ政権の特使がイスラム組織ハマスとの直接協議に臨んだとアメリカメディアが報じました。

アメリカのニュースサイト「アクシオス」は5日、関係者の話として、トランプ政権で人質問題を担当するボーラー特使がハマスとの直接協議に臨んだと報じました。

協議では、ハマスが拘束する人質のうち、アメリカ国籍をもつ人の早期解放について話し合われたほか、ガザでの停戦合意についても議論されたということです。

ハマスとの協議はこれまで、エジプトやカタールが仲介して行われていて、アメリカが直接ハマスと協議に臨むのは異例です。

停戦合意をめぐっては、アメリカやイスラエルが来月下旬まで停戦を維持し、その間にハマスが残る人質を解放するよう呼びかける一方、ハマスは恒久的な停戦や、イスラエル軍のガザからの撤退などを含む合意の新たな段階への移行を求めていました。

アメリカとハマスの直接協議により、膠着状態にある停戦合意をめぐる動きが進展するかが注目されます。

ホワイトハウス レビット報道官
「担当特使は誰とでも協議する権限を持っていますし、イスラエルとはこの件について話をしました」

ホワイトハウスの報道官は、アメリカとハマスの直接協議について「現在進行中だ」と認めましたが、協議の中身は明らかにしませんでした。