中国では全人代=全国人民代表大会が開幕し、今年の経済成長率の目標は去年と同じ、プラス5%前後に設定されました。北京から中継です。

こちらの人民大会堂では、さきほど、李強首相が「政府活動報告」が読み上げました。関税をめぐり対立が激化するアメリカを念頭に次のように述べました。

中国 李強首相
「一国主義と保護主義が激化し、多角的な貿易体制が行き詰っている」

トランプ大統領が中国への追加関税を20%に引き上げたのに対し、中国は報復関税を課すなど貿易摩擦は強まる一方です。

こうした状況でも今年のGDPの成長率目標を5%前後と、去年と同じ水準に設定したのは、かなり強気の姿勢といえるでしょう。

去年、中国経済を支えた対外貿易の不透明さが増すなか、内需、消費を拡大することで国内経済を立て直すことができるかどうかが今年の大きな焦点になりそうです。