「迷惑をかけるのではと不安」避難生活で抱える苦悩
先が見えない避難生活。小さな子どもを持つ親たちは悩んでいます。
佐々木旺輝くん
「くるまがいい」
幼い子どもを持つ佐々木さん一家は、入れる避難所がなかったため、5日間、車中泊をしていましたが、この日ようやく公民館に入れることになりました。
――今日からテントで寝るのはどう?

佐々木旺輝くん
「たのしみ」
お父さんの一幸さんも「一安心」と話す一方で、懸念していることがあります。

佐々木一幸さん
「子どもが騒いだり、周りに迷惑をかけるのではと不安もある」
「周りに迷惑をかけるのではないか」。こうした悩みはペットを飼う人も抱えています。

飼い主
「(避難所は)迷惑がかかるので車でいようと思いました。でも限度があると思って、ドッグフードを一切食べなくなってしまった」
女性は愛犬・サンクの体調を考え、ボランティアに預けることにしました。

大船渡市では5日未明から雪が降り始め、昼ごろから雨に変わる予報となっています。
延焼が確認されている赤崎町永浜地区から避難してきた林優太さん(36)。そこには妻と3人の子どもと暮らす家があります。このあと雨で山火事が収まることを祈っています。

林優太さん
「懸命に消火活動してくれているが、雨の力はどうしても必要になってくると思う。(あす雨が)ほんとにたくさん降って、雨の力で鎮圧してくれることを切に願う」