アメリカがウクライナへの軍事支援を一時停止したことについて、ウクライナのシュミハリ首相は「戦いを継続できるよう、あらゆる外交手段を通じてアメリカ側に働きかける」と表明しました。

シュミハリ首相は4日、記者会見で3年間にわたるアメリカの継続的な支援に謝意を示し、「何千人ものウクライナ人の命が救われており、支援は極めて重要だ」と主張しました。

そのうえで、「ウクライナとアメリカが恒久的な平和のために戦い続けることができるよう、あらゆる外交手段を通じて、アメリカ側に働きかけていく」と述べて、アメリカに支援継続を求める方針を明らかにしました。

一方で「軍は前線を維持する能力、手段をもっている」とも述べ、直ちに戦況が悪化することはないとの見通しを示しました。

こうしたなか、アメリカのトランプ政権がウクライナへの軍事支援を一時停止したことについて、ロシアのペスコフ大統領報道官は4日、「事実であれば、ウクライナを和平プロセスへと促す決定になるだろう」と指摘。そのうえで、アメリカはウクライナの最大の支援者だったとして「支援を停止すれば平和への最良の貢献となる」と歓迎する姿勢を示しました。