アメリカのトランプ大統領が中国への追加関税を20%に引き上げたことについて、対抗措置を発表した中国政府は「とことん戦う」として強く反発しています。

中国政府は4日、トランプ大統領による追加関税の対抗措置として、アメリカからの鶏肉や小麦などの農産物に最大15%の関税を課す方針を発表しました。

これについて、中国外務省の林剣報道官は「完全に自らの権益を守るために正当で必要な行動だ」と徹底抗戦する構えを見せています。

中国外務省 林剣 報道官
「アメリカにもし、ほかのたくらみがあり、執拗に関税戦争、貿易戦争などをしかけるなら、中国はとことん戦う」

また、アメリカが関税の引き上げを合成麻薬の流入を理由としていることについては「中国は問題の解決を手助けしたにもかかわらず、恩をあだで返した」と反論。「麻薬の問題を解決したいのであれば、中国側と協議して懸念を解決すべきだ」と主張しました。