今回の山林火災では、ペットを連れて避難した人が車中泊を余儀なくされています。そんな中、飼い主を支援しようと岩手県雫石町の動物愛護団体が無料でペットを預かる取り組みを始めています。

支援を始めたのは、雫石町の動物愛護団体「動物いのちの会いわて」です。
今回の山林火災に伴って大船渡市内に開設された避難所にペット同伴で利用できる施設はありません。
団体は県の要請を受けて無料でペットを預かっています。
綾里地区から家族3人で避難してきた女性は、トイ・プードルを飼っています。

(依頼者は)
「最初から(ペット同伴で)入ろうとも思わないし、迷惑かかるので車でいようと思いました。でも限度があるなと思って」
女性は支援の存在を知り、愛犬を預けることを決めました。

また、3日は別の依頼があり、団体の代表を務める下机都美子さんが避難所まで犬を迎えに行きました。
依頼をした佐藤洋子さんは、持病がある愛犬の体調のことも考えて利用を決めました。

(佐藤洋子さん)
「ちょっと外に出るとすぐ鳴いちゃうから、トイレに行きたくてもごはん食べる時も目が話せない状態。誰かが必ず見ていないといけない状況だった。こういう団体がいて預かっていただけるのは安心」
(動物いのちの会いわて 下机都美子代表)
「まずは動物も人間も助かることが最初だと思うので、ぜひ逃げてきて、道が開けなかったらいつでも電話いただければ先のことは対処しますので。勇気もって連れて逃げてください」

ペットの預かりについては、大船渡保健所が窓口となっていて、電話0192ー27ー9923で相談を受け付けています。