それでも続ける理由「私もこれでいいんだ」
30年以上、相談員を続けている女性
「『きょうこの電話がつながったことが一番良かった』と言ってくれる方がいらっしゃるんですよねそれが私たちの支えになる。長く続いている相談員が言うのは「私たち自身が変わっていくよね」って言うんですよ。自分たちが生きやすくなった。『あなたはそのままでいいんですよ。それでいいんですよ』って伝えていく中で、『私もいいんだ。私もこれでいいんだ』って考えられるようになっていく。それが私たちのご褒美だと思っています。私たちが生きやすくなっていく。そういう変化があるから長く続けられる」
”電話で相談できる”意義は大きい
自殺予防について研究する福岡県立大学の小嶋秀幹教授は、相談員の不足は深刻な問題だと指摘します。
福岡県立大学 小嶋秀幹 教授
「対面ではないからこそ電話は相談しやすさがある。自殺防止の入口として大切な役割をになっているので相談員が減っているのは深刻な問題です」
限られた人数で、24時間、様々な悩みに向き合う相談員。
きょうも電話は鳴り続けています。
相談員
「ひとりだと思わないで話せる時にはお電話いただけませんか?顔も見えないけれど一生懸命応援しています。じゃあまたいつかお声を聞かせてください。生きてくださいね必ず。」