子どもたちの健やかな成長を願う桃の節句を前に、糸満市にある白梅の塔で2日「ひなまつり会」が開かれ、参加者が沖縄戦の犠牲者をしのびました。
ことしで37回目を迎える「ひなまつり会」には、沖縄戦に動員された県立第二高等女学校の女子生徒と教職員の遺族らが参加し、犠牲者をしのび平和を祈りました。

元学徒や教職員の名前が刻まれた石碑には「桃の節句」にちなんだ桃の花のほか、元学徒が食べ物が不足する中で命を落としたことから赤飯などが供えられました。
伯母が元学徒 玉城盛春さん(75)
「みなさん(元学徒隊)の犠牲のおかげで我々の幸せが成り立っているという気持ち」
ひなまつり会を主催した「白梅継承の会」は、県立第二高等女学校の同窓生から成る「白梅同窓会」が会員の高齢化により去年解散したことを受けて、遺族らがつくったものです。

継承の会の理事長を務める屋宜光徳さん(92)は「我々は戦争に反対し、恒久平和を築いていくために頑張っていく」と決意を述べました。