入院治療中の子どもたちに本に接してもらいたいと、富山市の女性が小児病棟の書籍などの購入費として1000万円を富山県立中央病院に寄付しました。

寄付をしたのは富山市に住む長木真美江さん(69)です。26日は寄付を受けた県立中央病院の臼田和生院長から長木さんに感謝状が贈られました。

長木さんは父親の遺産を地域社会に還元したいと考えていた去年秋、子宮がんなどを患い県立中央病院に入院治療を受けたとをきっかけに、地域医療への支援を通じて恩返ししたいと思い立ったということです。

長木さんは「入院中は患者図書室で過ごす時間も多くありました。元気な子どもたちは自由にどこにでも行けますが、入院している子どもたちは、日常の空間が限られてしまいます。病院で過ごす小さな子どもたちには、たくさんの本と接してもらい未来を輝かせてほしいです」と話しました。

県立中央病院は長木さんの思いを受け、小児病棟にあるデイルームの貸し出し用の本やDVDを充実させるほか、一般病棟の図書室「はなみずき」の図書購入、医療従事者向けの専門書籍の購入に活用していく予定です。

小児科病棟デイルーム 富山県立中央病院
患者図書室「はなみずき」 富山県立中央病院