米津龍一気象予報士:

ちょっと皆様にとっては良くない話をこれからしなければいけません。まずこちらご覧ください。

こちらは甲府の最高気温の推移と、スギ花粉の飛散量を表したものです。
この折れ線グラフの横軸が最高気温で、棒グラフの縦軸が花粉の飛散数なんですが、花粉というのは気温が高い日ほど飛びやすいという傾向があります。
ずっと最高気温が10℃にも届かない日が7日間続いたんですが、きのう12.6℃まで上がりまして、そこから一気に花粉の飛散が増えたんです。
この花粉の飛散数が10個以上だと本格飛散開始となるんですが、きのうまさにその初日となりまして、県衛生環境研究所からは「スギ花粉の本格飛散が始まったよ」と知らせがあったんです。

ではきょうの気温はどうだったか見ていきます。
きょうの最高気温です。きのうと比べてさらに気温が上がったのできょうのデータはあす出るんですが、花粉症の方はちょっときつく感じられたかもしれません。
3月中旬から下旬並みの気温となりました。
きょうはさらに風も今強まっている状況で、中西部に強風注意報、県内全域に乾燥注意報発表中で、火の取り扱いには十分な注意をお願いします。

さてあすのお天気ポイントはこちらです。

数字通りの春の陽気となりそうです。

まずきょうとの比較で見ていきますと、左がきょうの天気図、右があすの予想天気図です。
注目していただきたいのは、この黄色の部分。これは等圧線なんですが、この線の向きと間隔に注目してもらいたいんです。

まず、この間隔から話をすると、この線の間隔が狭ければ狭いほど風が強いことを表しています。
きょうは風が強い状況でしたけど、あすは間隔がかなり広がります。ですからあすは風は弱まります。

この線の向きが縦か横かというと、山梨県から見たら縦よりです。縦向きとなってますが、低気圧は反時計回りに風が吹きますから、北から冷たい空気=寒気が流れ込みやすいんです。

あすはどちらかというと横向きなんです。ですから高気圧は時計回りに風が吹くので南から暖かい空気が流れ込んできますから、あすはもう数字通りの暖かさということになります。

予想最高気温を見ていくと、きょうとほとんど変わらないという形で3月下旬並み、額面通りの暖かさとなります。

<続きは動画をご覧ください>