勤務時間の改ざん「9時間のインターバルが取れないので…」

なぜ、勤務時間の改ざんを行っていたのか。

(名古屋市交通局 村上貴信 課長補佐)
「処理をした助役に聞き取りを行いまして、『9時間のインターバルが取れないので自分の判断でやってしまった』と」

国は去年4月から、バスやトラックドライバーの労働時間の規制を強化。バス運転手については翌日の出勤まで、9時間の休息を取ることを義務付けました。

しかし、渋滞や故障で残業が発生し、次の勤務まで9時間が取れなくなった場合、その日の残業を「なかったこと」にして別の日に付け替え、労働時間を守っているように「見せかけて」いたのです。

こうした不正が起きてしまった原因について、名古屋市の広沢一郎市長は…

(名古屋市 広沢一郎 市長)
「余裕を持った配置をしていない。経費の観点から必要なことではあるがそれも一因だった」

最低限の人数で勤務しているため、遅れが発生した際に、休息時間の基準を超えてしまう事態になったといいます。

実際に市バスでは人手は不足しているのか、運転手に聞いてみると…

(名古屋市営バスの運転手)
「名古屋市交通局も乗務員は足りないと思うが、民間の会社ほどの乗務員不足ではないのかなと・・・」

「民間の会社ほどではない」と話す運転手。そこでCBCテレビは東海地方の路線バス会社にアンケート調査を実施し、このうち9社から回答を得ました。