新型コロナの後遺症の症状には、味覚・嗅覚の障害疲労感や倦怠感、せき、脱毛、記憶力・集中力・筋力の低下、睡眠障害など多岐に渡っています。後遺症について、専門家に取材しました。

「コロナ自体が軽症であっても、後遺症で苦しんでいる方はたくさんいます」
こう話すのは、新型コロナの後遺症患者を診ている北福島医療センターの、山藤栄一郎医師です。


Q.コロナ後遺症になりやすい人は
山藤医師「まずは女性の方がなりやすいと分かっています。他にはコロナが流行する以前から心身の健康状態に問題がある人、例えば糖尿病とか、慢性的な肺の病気などがあると後遺症になりやすい」

Q.後遺症はどのぐらいで回復するのか
山藤医師「基本的に時間とともに回復する人が多いです。診断後、1年経っても約3分の1ぐらいで症状が残っているという報告があります」

そのうえで、山藤医師はオミクロン株の流行あたりから新型コロナが軽視されがちだと警鐘を鳴らします。

山藤医師「感染して入院するときに、まさかこんなになるとは思わなかったという方が結構いらっしゃる。認識のギャップは意外とあって、もう風邪なんでしょと思っている方もいらっしゃると思うが、感染しないに越したことはない病気だということは間違いないと思います」

山藤医師によりますと、以前流行したデルタ株のときは、味覚や嗅覚の障害、脱毛といった症状が多くみられたそうです。オミクロン株に置き換わってからは、倦怠感や記憶力の低下、不眠などの症状が多いそうです。