今、全国的に増えているとされるのが、新型コロナウイルスに感染後、長期にわたって倦怠感や頭痛などに悩まされる後遺症です。今回、コロナの後遺症に悩む福島県内の3人の患者が取材に応じ、苦悩を語りました。

まず、取材に応じてくれたのは、今年5月に新型コロナ陽性となった学法福島高校野球部の佐久間慶選手と佐々木明都投手です。

学法福島高校野球部・佐久間選手「コロナがあけてからボーっとしてしまう場面が増えたなという印象ですね」


学法福島高校野球部・佐々木投手「私は食事面で悩んだ部分があって、体重の面では増えていなくて、増やそうと多く食べるのですが、何度も何度も戻してしまうことで悩まされていて」


感染後、およそ7割が苦しむとされる新型コロナ後遺症。野球部を率いる藤森監督は、新型コロナに罹患し、復帰した部員たちの様子の変化に戸惑いがあったといいます。

学法福島高校野球部・藤森監督「コロナになってから体力の低下は著しく感じていました。それと同時に筋力も、隔離の期間の影響かなと思っていたのですが、なかなか日を追っても戻っていなかったり、そういうところで困った部分はありました」


一方で、今年2月に新型コロナの陽性となった30代の女性は、後遺症として様々な症状に悩まされています。

コロナ後遺症に悩む30代女性「3ヶ月近くは微熱が続いた状態で、頭痛も現在もまだずっとある状態です。一番は倦怠感ですかね。家のことが全てできない、身の回りのことができなくなるのと、日常生活を送るのが難しくなっていました」


感染が確認されてから8か月ほど経った今も後遺症に苦しみ、現在は休職中です。また、倦怠感などの目には見えない後遺症に苦しんでいるからこそ感じることがあるといいます。

コロナ後遺症に悩む30代女性「見た目に分からない症状なので、普通にしゃべっていれば元気な頃とそこまで変わらないと見られてしまうことはあります」