富山市の高齢者施設でノロウイルスが原因の集団食中毒が発生しました。症状を訴えているのは男女合わせて11人で、うち1人が死亡しています。また週末に行われた入善ラーメンまつりでは蒸しガキによる食中毒も発生しています。

富山市によりますと、集団食中毒が発生したのは市内のサービス付き高齢者住宅、ホクサン上轡田で、2月23日正午ごろ80代から90代の入所者11人が、おう吐などの食中毒の症状を訴えていると市に連絡がありました。

うち1人は吐しゃ物をのどに詰まらせて死亡したということです。

ほかの10人は快方に向かっているということです。

食中毒の原因は2月21日に出された朝食または昼食と考えられ、患者の便からノロウイルスGIIが検出されたということです。

市はこの施設をきょうから今月27日までの3日間、営業停止としました。

市は食品を十分に加熱することや、調理の際に手洗いを徹底することなどを呼びかけています。

また県によりますと、2月22日と23日に開催された入善ラーメンまつりで、蒸しガキを食べた9グループ17人が下痢やおう吐などの食中毒の症状を訴えているということです。

県はノロウイルスが原因の集団食中毒とみています。

県内ではことしに入ってノロウイルスによる食中毒が連続して4件(患者数387人)が発生していることから、県は「ノロウイルス食中毒注意報」を発表しました。

食中毒発生を防止するため次のことに十分注意してください。

1。帰宅時、トイレの後、調理の時は手指の洗浄消毒を徹底する
2.腹痛、下痢などの症状があれば、早めに医療機関を受診し、調理を控える
3.食品は十分に加熱(中心温度85℃以上1分間以上)して食べる
4.吐しゃ物などを処理するときは使い捨ての手袋を使って処理し、片づけた後は塩素系の消毒剤で消毒を行い汚染が広がらないように十分注意する
※アルコールによる消毒はノロウイルスに対して有効ではありません。