富山湾に来遊するホタルイカの数が、日本海の海流に左右される可能性があることが、県水産研究所のシミュレーションでわかりました。

ホタルイカの漁獲量の変動要因について研究する大場隆史副主幹研究員によりますと、豊漁と不漁の年で漁期前の日本海沖合の流れに違いがあるということで、海流を予測するシミュレーションを使い、ホタルイカと仮定した粒子の動きを分析しました。

富山県水産研究所 大場隆史副主幹研究員
「不漁だった年から見ていただきますと、富山湾付近での粒子の移動というのはあまり多くない。豊漁年はですね、不漁年に比べましてですね、富山湾付近の粒子の来遊が非常に多い」

その結果、不漁年は、海流が東西に移動していて富山湾に到達した粒子が少なく、一方、豊漁年は、海流が南北に移動、富山湾に多くの粒子が到達しました。

気になる、今シーズンの漁獲量については―。
富山県水産研究所 大場隆史副主幹研究員
「25年まで伸ばしますと、こういった形になります。あくまでも流況だけに注目するとこうなる」
シミュレーションでは、ことしの到達粒子数は去年の3分の1ほどでした。

大場研究員は、この研究結果をホタルイカの漁況見通しにも反映していきたいとしています。















