サッカーJ3リーグFC琉球は、22日にホームの沖縄で開幕戦を迎えます。年間40試合以上ある公式戦のなかでも特別な戦いです。
先週土曜日、J3開幕戦をアウェイで迎えたFC琉球。去年J2の群馬の猛攻をしのぎ、勝点1を分け合いました。

FC琉球・平川忠亮監督
「前半から非常に難しい、相手に握られる時間が長い、選手たちがストレスがたまるような試合ではあったが、その中で彼らが90分しっかり耐えたところもきっちり評価したい」
Q.ホーム開幕戦に向けて
「本当に迫力ある攻撃をしなければいけないし、それをファン・サポーターも求めていると思うので、期待にこたえるようなゲームにしたい。ホーム開幕戦でみせるということ、今年どういうサッカーをするんだというのをきっちりみせたい」
新キャプテンの佐藤祐太は22日のホーム開幕戦へ特別な思いを持っています。

FC琉球・佐藤祐太新キャプテン
「一番最初という第一印象は人も一緒で大事だと思っているので、この試合にかける思いは、どの試合も一緒だと思うけど、必ず勝って開幕を迎えたい」
サポーター
「シーズンのはじまりの試合なので、何としても勝たないとだめ!ホームは!」
「(琉球を押し上げていくために)全力をかけるべき一戦」
「開幕戦はスタートダッシュに乗って勝っていくことが大切」
「『負け』という言葉はない。『勝つ』一択です、もう」
今から11年前の2014年、日本のサッカー界にJ3リーグができたと同時に、沖縄初のJリーグクラブとなったFC琉球。当時のホーム開幕戦は、沖縄のクラブが沖縄で初めてJリーグの試合を戦う記念すべき1戦となりました。
FC琉球・田中恵太(当時)
「開幕の1点目を取れるのはすごく気持ちいいなと思って幸せな気持ちだった」
今では、J1・セレッソ大阪でプレーするうるま市出身の上門知樹も、キャリア初ゴールは琉球時代のホーム開幕戦でした。

上門知樹(当時20歳・現C大阪所属)
「地元出身でゴールを決めたらこんなに盛り上がると思ったし、ゴールを決める喜びを味わえたのでまた次節頑張りたい」
J2で戦った2019年のホーム開幕戦も勝利で飾った琉球。そのまま開幕4連勝と旋風を巻き起こし、クラブの歴史に新たな1ページが刻まれました。
★FC琉球・樋口靖洋監督(当時)
「クラブとしてJ2へのチャレンジが、歴史的な第一歩を勝点3で踏み出せたことは率直に喜びたい」
2020年の開幕戦は、無観客でした。
鎌田宏夢アナウンサー
「キックオフおよそ30分前です。ご覧のようにピッチ上では選手たちが試合に向けたウォーミングアップ、最終調整を行っています。通常であればこの時間は観客の声援、太鼓の音が聞こえてくるが、今日のスタンドは静寂に包まれています」
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4ヶ月遅れの開幕。ファン・サポーターはもどかしさを感じ、選手たちは声援の大切さを感じたシーズンでした。
FC琉球・富所悠 副キャプテン
「応援してくれる声もそうだし、ピッチで良いプレーをした時に盛り上がってくれるところも個人的には、また楽しいプレーをしたいと見てくれている人のために思えるところなので、ホームで勝っていけることが沖縄のためでもあると思うので本当に楽しみ」
今シーズンのJ3は全20クラブ。J2に昇格できるのは3クラブで、年間上位2クラブがJ2自動昇格、3位から6位の4クラブは最後の昇格枠をかけて「J2昇格プレーオフ」に進みます。最高のシーズンにするためには、やはりホームでのスタートダッシュが重要です。

サポーター
「待ちに待ったという感じなので、友達も誘って、一人でも多くの人とホーム開幕戦を楽しめたらと思っている」
「やっと開幕が来たなということで大いに期待して観戦したい」
FC琉球・佐藤祐太 新キャプテン
「必ず勝つということ。内容はどうあれ勝つというのを見せたいと思っているので、沖縄の人に喜んでもらえるように、ハードワークして、戦って、点取って、守って、そういうサッカーを見せたい」
平川忠亮監督が掲げる「攻守にハードワーク」を武器にアグレッシブなサッカーで今季初白星を掴めるか。ファン・サポーターに勝利を約束し、FC琉球は22日午後2時からタピック県総ひやごんスタジアムでFC大阪と対戦します。