富山県外からやって来た若手すし職人が富山のすし店で修行です。

富山市のすし店、新湊 寿し処 浪花鮨 大和富山店で修行を積んでいるのは群馬県から来た逸見祐輔さん(39)です。

逸見さんは1か月前までは機械関係のエンジニアをしていました。

「寿司といえば、富山」を掲げる富山県は県内の寿司店と県内外の若手職人をマッチングさせる支援事業に取り組んでいて逸見さんも応募した人の1人。

すし職人養成学校で2か月間学んだ逸見さんは2月1日から実際に店に立つ「お試し就職」しています。

店に来た県民は――


「すごくいいことだよね。お寿司と言われたら富山で修行したら最高だと思いますよ」

山田正和店長から指導をもらいながらイカやエビの下準備を行います。

ゆっくり、丁寧に仕上げていくことを心掛けます。

すしを握るにはまだまだ経験が必要で今は細巻きを担当します。

山田店長は素早く握りを完成させながら逸見さんを見守ります。

新湊 寿し処 浪花鮨 大和富山店 山田正和 店長
「1回目より2回目、3回目より4回目とだんだんうまくなってきていますので、やっぱりやる気とセンスがある方だと思う。やりたくても跡取りがいないものでやめられることが多い。そういうなかこういう人が県外から来てもらって寿司をやってもらえるとありがたい。ちゃんと一人前になってもらいたいのでその後押しはしていきたい」

逸見祐輔さん
「(富山に)来てみたらお寿司を県全体で盛り上げているという印象を感じた。本当に富山湾というすばらしい海があって、そこで獲れる新鮮な魚が本当においしいのでお客さんを笑顔にできるような仕事をやっていきたい」

逸見さんは3月から正社員として「寿司といえば、富山」の実現に一翼を担います。