1944年12月 先輩たち20人が犠牲に…

東邦高校では1944年12月の名古屋空襲で、当時の東邦商業学校から勤労動員されていた在校生ら20人が犠牲になっていて、当時の傷跡が残る工場の壁が、正門の近くに「平和の碑(いしぶみ)」として設置されています。

東邦高校「平和の碑」

大切なモチーフ「オリーブ」

戦後80年の節目に持ち上がった屏風作り。街の風景とともに屏風の全体に描かれているのが、平和の象徴とされる「オリーブ」です。

オリーブは、生徒たちが東山動植物園に出かけ、実際にデッサンした絵を生かしています。

(参加した1年生)
「(資料の)写真を見ただけでは分からない。オリーブはすごく大切なモチーフ」

19日は、最後の仕上げとして全体に色を重ねていきました。そして午後6時半。とりかかってから約6か月、ついに「平和の屏風」が完成しました。

(参加した1年生)
「あー終わったという感じ。達成感をすごく感じる」
「私たちが想像した未来はどんなものなのか、過去にどんなことがあって、どう伝えようとしたか、感じ取ってほしい」

この作品は、20日から名古屋市名東区の東邦高校美術科創作棟1階のギャラリースペースで展示されています。