物価高や人手不足を受けて、ここ数年、全国的に積極的な賃上げが進んでいます。

55万人の労働者で組織する「連合愛知」の集計では、去年の賃上げ率は5.27%。全国平均も5%を上回り、「歴史的賃上げ」と呼ばれています。では、ことしの賃上げはどうなのか。1月初旬に聞いたときは…

(日本ガイシ 小林茂社長)
「あんまり言うと、従業員が緩む。前向きには検討している」

(名古屋鉄道 髙﨑裕樹社長)
「一過性のものではなくて、継続的にやっていくことだと考えている。(検討は)もちろん前向き」

そしていま、各企業で「春闘」の労使交渉が進む中、“異例”のスピード回答をしたのが自動車部品大手のデンソーです。

労働組合の回答期日よりも早い回答は、会社としては初めてのこと。約1か月も早く、満額回答でした。昇給額は平均2万3500円で、ボーナスは6.3か月分と、いずれも過去最高です。

また、人手不足が続く中、優秀な人材を採用しようと、初任給を引き上げる動きも活発です。