大分市のごみ収集運搬業務を巡る官製談合事件で、逮捕された4人のうちの1人、早川容疑者とはどんな人物だったのか?大分市と容疑者との関係をうかがわせる内部資料をOBSが独自に入手しました。
OBSが独自で入手した大分市の内部文書です。逮捕されたワールド建設元役員の早川幸治郎容疑者は市役所内では「石川」という苗字で知られていました。

(加賀其記者)「OBSが入手した文書からは逮捕された業者の男を市の担当部局が重要視していたことがうかがえます」
足立市長は会見の中で、部落解放同盟大分支部長を務めている早川幸治郎容疑者に対して「過度な配慮があったのではないか」と話しています。
部落解放同盟大分地区について記載された内部文書には各支部長の名前が連なる中、「大分支部支部長 石川幸治郎」という部分だけ大きな太字になっています。
早川容疑者は「石川会長」と呼ばれていて、文字の強調からも推察される通り重要人物と目されていました。内情を知る関係者によりますと、この文書は関係部局の管理職に「脈々と受け継がれている」ということです。
早川容疑者について市のある幹部は、「とにかく高圧的で普通の公務員では萎縮してしまう。この話はアンタッチャブル」と話しています。

(足立市長)「やっぱりいっぺんになったのではなくて、徐々に徐々になっていったんだろうと思う。歯止めがかけられなかった理由としては、要求が大きかったのか、こちら側の忖度なのか、その点は捜査の対象だと思う」
市と早川容疑者との関係の一端がかいまみえる内部文書。警察は入札の実態解明や元環境部長の池永容疑者らが予定価格を漏えいした経緯など調べています。