松山城の城山で起きた土砂災害を受け、愛媛県松山市は松山城の登城道や斜面の安全性を高めるため、当初の計画を前倒しし、17日から樹木の緊急伐採を始めました。

松山城の山林は県の天然記念物に指定されていますが、去年7月に起きた城山の土砂災害の際には崩れた斜面に生えていた巨木が倒れるなどして、被害を拡大させた可能性が県の技術検討委員会で指摘されています。

松山市では樹木管理計画に基づいて山林を管理していますが、登城道や斜面の安全性を高める緊急対策として計画を1年前倒しし、17日から樹木の伐採を始めました。

伐採作業はロープウェイを通常の半分に減便し行われ、初日の17日朝は駅がある「長者ケ平」付近で、市の委託業者がサクラの木の枝をチェーンソーで切り落としていました。

市では来月末までにおよそ60本の樹木を伐採する予定で、作業は断続的に実施されることから、一部の登城道では通行止めの日もあるということです。