選挙に立候補しながらも他の候補者の応援をするいわゆる「二馬力選挙」などについて、鳥取県の平井伸治知事をはじめ19の府県知事は17日、「緊急アピール」を提言し、民主主義と地方自治の土台となる選挙が危機にさらされていると訴えました。

鳥取県 平井伸治 知事
「我々は戦後80年、日本の民主主義というものを守り育ててきました。ところが、この1年ほどの間に音を立てて、その土台である選挙が崩れようとしているのではないか」

ネットでの収入や売名行為などが目的ではないかとみられる二馬力選挙や他の候補の演説会場で大音量で演説するなどといった行為。
公職選挙法の趣旨を損なうとして、緊急アピールに参加した知事たちからは、公選法の解釈を明確に示すべきとか、法改正が必要だといった意見の他、誓約書の提出によって自身の当選を目的としない立候補を受理しないなどといった方策を我々も検討しなければといった声もあがっていました。

平井知事は、この後、冨樫博之総務副大臣や国会などにこの「緊急アピール」について説明し、厳正な対応・措置を講じるよう求めました。